ホテルのバーだけでなく、街のバーや豪華客船、レストランと活躍の幅が広いバーテンダー。世界大会もあるなど、世界中どこででも活躍することができる夢のある職業です。カクテルのレシピを覚えればいいというものではなく、観察力や記憶力、人間としての魅力などさまざまな力が必要なバーテンダーですが、どんな人が向いているのでしょうか?ここでは、バーテンダーに必要な資質や性格、技能について詳しくみていきます。癒やしの専門家ともいわれるバーテンダー、あなたはいかがですか?

バーテンダーの仕事とは?

イメージを問われるとシェーカーを振ってるイメージが強いと答える方も多いように、主にバーやパブなどお酒が必要とされる場所でカクテルをはじめとするアルコール飲料を提供するお仕事です。特にカクテルは数千種類あり、それぞれ調合が異なり繊細な仕事が要求され、体得するのは大変な努力が必要です。「バー」はとまり木のことであり、「テンダー」は優しい相談者という意味、バーに来たお客様を優しく癒やすのが本来の仕事であり、癒やしの専門家ともいわれています。しかし、立ちっぱなしで深夜の時間帯に仕事をすることが多く体力が必要でもあるため、20~30代のバーテンダーは多いがそれより上の年代ではかなり少ないといわれています。

バーテンダーに必要な能力は?

観察力や記憶力、人間としての魅力、探究心や想像力、また味覚が優れている必要もありますね。多くの能力が要求されるバーテンダーですが、どのような時にそれらが必要になるのでしょうか?たとえば、カクテルのレシピやお客様の顔を覚えるときには記憶力、一流のバーテンダーは数年前に一度訪れた方の注文も覚えているといわれています。また、癒やしの専門家としては、お客様を観察する能力や想像力も持ち合わせている必要があるでしょう。さらに、カクテルを作る際やピッタリのおつまみをチョイスするには味覚や探究心がなくては困りますね。もちろん、全てが優れていても人間的魅力がなければ人は集まらず、経営をしていくことが難しくなるなどどれ一つも欠かすことのできない大切な能力です。

バーテンダーになるには?

お酒が飲める年になっていれば特に必要な資格はありません。その道を極めたいなら、有名な方のもとで修行したり、専門学校に通うといった手段が王道です。国内外のコンテストで優秀な成績を納めれば知名度も上がり、活躍の場所が増え、自分のお店を持つこともできるようになります。世界には優れたバーテンダーが数多くいらっしゃいますが、日本の技術も繊細でよく練習されており世界大会で優勝するバーテンダーもいるほどです!世界大会で日本の技術を目の当たりにした海外のバーテンダーが日本に研修に来るという例も珍しくないといいます。

バーテンダーに向いている人

何よりも人に興味がある人、この気持がなければ務まらないでしょう。カクテルの技術もさることながら、お客様との会話も重要なポイントです。パリにある有名なバー「ヘミングウェイ」の伝説のバーテンダー・コリン・ピーター・フィールド氏は、「コミュニケーションこそバーテンダーのすべてだ」と語っています。彼の周りはいつも多くのお客様で溢れており、その博識で幅広い知識からくる会話を楽しんでいます。お酒を飲みにくるさまざまな年齢層の方と話を合わせるため、本やテレビなど流行りものや古典を知る必要もあるでしょう。お酒の分野でもたくさんの知識が必要なので、学ぶことが苦にならない方ともいえますね。引退しなければいつまでも続けられる仕事でもあり、日本でも80代で現役のバーテンダーもいらっしゃいます。バーテンダーは、一生の仕事としても魅力的であるといえるでしょう。